桂正和先生のジャンプデビュー作、ウイングマン最終回の感想です!
ウイングマンは2024年10月22日からドラマが放送されます。
広野健太役に、藤岡真威人さん!
アオイさん役に、加藤小夏さん!
配役、ピッタリ!
イメージ通りですで、今からめちゃくちゃ楽しみです!
作者の桂正和先生もスタッフやキャストに絶対の信頼を寄せていて、先生自身もめちゃくちゃ楽しみにしているみたいです!
アニメ化はだいぶ、、あれでしたから🥲
(エンディングのWing Loveは素晴らしかったですが!)
今度こそ、めちゃくちゃカッコイイウイングマンの映像化を期待しています!
そんな感じで、少年心をめちゃくちゃくすぐり、ワクワクドキドキ感と、ヒーローのカッコ良さ、そしてちょっとお色気が目に毒(良い意味過ぎで)だったウイングマンです^^
【2024/09/16追記】
この記事は、昨日の2024/09/15に書きました。
資料として、あと思い出に当時のジャンプをメリカリで見つけたので、さっそく購入したところ、もう本日届きました!!
は、はやい・・・。出品者の方、本当にありがとうございました!!!
なので、部分的に、少年ジャンプ掲載時の内容も交えて感想を追記しています。
【2024/09/16追記 終わり】
目次
ウイングマン最終回!正義の味方の巻 さようならアオイさん・・・・
ウイングマン最終回は、私が初めてロスに陥ったお話です。
最終回は1986年頃だったと思います。
あれから40年近く立ちますが、思い出すと未だに胸がきゅっと痛くなります・・・・。
いいおっさんなのに、油断すると涙がほろりと頬を伝わります(本当)。
メーテルと鉄郎の永遠の別れや(続編で何度も再開していますが)、ひよっこ料理人のひなちゃんとの別れも悲しかったのですが、アオイさんとの別れは当時キツかった・・・・。
ウイングマン自体の最終回も寂しかったのですが、その終わり方がツライ。
でも、今回、久しぶりに電子書籍でウイングマンを全巻読み直したところ、なぜアオイさんが健太との別れを選んだのか少しだけ納得はできました。
最終回は、少年ジャンプで掲載された話に、少し描き下ろしがあったのですね!
そういうことだったのか・・・40年越しですが読めて良かったです!!
ライエルを倒し、本物の正義の味方になった健太
巨大ライエルも、本体のライエル、そして宿敵キータクラーを倒すウイングマン。
とうとう健太は、憧れていた本物の正義の味方になれました!
最終回のタイトルも「正義の味方」です。
昔から「正義」についての定義は、一方の解釈で都合良く使われていたり、恐ろしい言葉と捉えられたり胡散臭さがプーンとします。
勧善懲悪とか、とても信用できない・・・!
悪ってなんだ?正義の正体ってなんだ・・・と。
「アドルフに告ぐ」の狂言回しである峠草平も、物語の終盤で独りごちています。
しかし、健太の「正義」はそんな胡散臭さとは全く正反対のキラキラしたものです。
健太が大きく羽ばたくための大切な大きな「夢」なのです。
アオイさんとの出会い(ボーイ・ミーツ・ガールのお手本です!シータとパズーの出会いと同じ構図ですが、ウイングマンの方が3年早いのです)、そしてドリムノートによって憧れの本物のウイングマンへの変身!
リメルとの戦い!
ライエルとの戦い!
宿敵のライバルキータクラーとの正々堂々の決着!
とうとう本物の正義の味方になれた健太に待ち受けていた悲劇とは・・・・?
桂正和先生は、健太の少年時代の終わりにすべてを奪っていきます。
少年時代の終わりは、大切なかけがいのないものを失う必要がある。
これを言ったのは、富野監督だったか、岡田斗司夫先生だったかは失念しましたが、真実だと思います。
鉄朗に対するメーテル!
アムロやシャアに対するララァ!
キャンディ・キャンディに対するアンソニー(テリィ?)!
半平太に対するガンモ(これも少年心にキツかった・・・)!
そして、健太に対するアオイさん。
これは庵野監督のように、読者に現実にもどれよ?少年時代は終わったんだ・・・。
というメッセージだったのでしょうか?
しかし、当時小学生だった僕らには、ロス度がすごすぎて心への衝撃が圧倒的でした。
最後のチェイング「悪」「裂」ウイングマン!
タイトル通り、健太が行う最後のチェイングとなりました。
もうこれを最後に、永遠にウイングマンには変身できなくなります。
これが当時とても悲しかったです。
すべてが無かったことになる最終回・・・。
しかし救いと大きな希望がありました。
それは後ほど述べます。
それでは、最後のチェイングを見てみましょう。
とくに「裂」のポーズからのウイングマン!がめちゃくちゃカッコ良すぎてしびれます!
しかし、実は、この「悪」「裂」ウイングマン!のポーズは、それほど登場していない記憶なのです。
全話とおして、3回もやっていないんじゃないかな、と。
大体が、チェイング→最後のウイングマン!のポーズに省略されていた記憶です。
ページ数の都合なのでしょうが、しかし、最終話で見られて良かったです。
ここはもっと大ゴマが良かったですね。
「悪」「裂」で見開き2ページ。
ウイングマン!でも見開き2ページ。
ここは、同時期に連載をしていた、風魔の小次郎や男坂を見習って欲しかったです。
ただ、ページの都合なのでしょうね。
ドラマでのウイングマンの変身後ポーズは、今からとても楽しみです!!^^
そして全てを失った健太。救いのない結末。
宿敵キータクラーとの完全決着!
アオイを撃ったライエルも撃破します!
完全に正義の味方の夢を実現した健太。
しかし、その直後、健太はすべてを失います。
アオイさんが願った健太の夢。
おねがいだから!おねがいだから!と涙を流しながら悲痛に訴えます。
健太のために涙を流します。
アオイさんの最後の言葉。
健太が敵を倒したさいは、いつも
「やったーーー!」
「カッコイイ!!」
と、すごくかわいく言ってくれたアオイさん。
今回も見事にライエルを倒すのを見届けてくれたアオイさん。
健太のカッコいい姿を見届けたアオイさんは、ついに旅立ってしまいます・・・・・・。
健太。
健太!
健太よ・・・。
そして健太は・・・。
アオイさんのために、ドリムノートの全ページの記述を削除し、「アオイさん生き返る」と泣きながら書き直す健太。
健太の夢。正義の味方、ウイングマンの夢。
アオイさんと過ごした夢のような日々の記憶さえも・・・
しかし願いは叶わず、健太は、かけがえの無いものをすべて失います。
しかも健太自身の手によって・・・。
あまりにも残酷!儚い!
あまりにも日本人らしすぎる・・・
健太は記憶が無くなって、時間も物語のはじまりに戻りました。
恐らく実は生き返ったアオイさんと、アオイさんのお父さんのディメンションパワーで。(もしかしたらポドリムス人全員の力を使って、恩人で英雄である健太のために記憶と時間を戻したのかもしれません。)
すべてが無かったことにされたのです。
健太の心には、ほろ苦いノスタルジアさえ残っていないように見えます。
ほんの少し、ほんの少しだけ淡い思い出の欠片が健太の心に漂っているだけ。
(やはり、ポドリムス人全員で根こそぎ健太の記憶を抹消したのでしょうね)
それも、日々の暮らしの中ですぐに忘れてしまいます。
まだ14歳の少年ですもの。
アオイさんは、健太に少年時代を終わらせるのではなく、少年時代をやり直すことを選びました。
そこには、アオイさんは居てはいけない。
永遠の別れを選ばないと行けない。
そこがメーテルと逆なんですよね。
メーテルは去ることで鉄朗の少年時代を「強制的に」終わらせました。
鉄朗悲しかったけど、すぐに前を向いて歩きだせました。
メーテルは鉄朗にとっての「母親」なので、これで正しいのです。
日々成長して自分で歩き始めた少年に対して、母親は遠くから見守るしかできないからです。
でも健太は鉄朗と違い歩き出せなかったでしょう。
思春期の季節に入ったばかりの健太。
自分の大切な夢をぜんぶ失ってまでも、アオイさんを選ぶ健太・・・。
しかしそれでも願いは叶わず、すべてを失った健太。
かけがえのない夢も、記憶も、愛するアオイさんも、大切な日々も一切失った健太。
ウイングマンの物語で、皆、心に大きな傷を負い、それでも立ち向かい、そして成長していきました。
美紅ちゃんも、ピンク(桃子ちゃん)も、布沢さんも。
しかし、健太は耐えることも克服することもできず
結果、すべてを失いました。
健太の大切な大切な夢である「正義の味方」を自分自身の手で失くしてしまいました。
夢から現実に戻った健太。この物語に救いはあるのか?
夢から現実の世界に戻った健太。
強制的に美紅ちゃんともやり直しさせられる健太。
体の傷も心の傷も負うことも無くなった健太。
もうすべてを失うことのない健太。
最初から何もかもが無かったことになった健太。
アオイさんだけがすべてを記憶し、心の傷を負ったままになりました・・・。
この物語に救いはあるのでしょうか?
ウイングマンとは何だったのでしょうか?
読者の僕たちも健太と一緒に戦い、笑い、苦しみ、お色気にドキドキしながら成長してきました・・・。
それが一切無かったことにされた・・・?
すべてを記憶している僕たちは、アオイさんの気持ちが分かります。
とても苦しい。
40年経った今でも苦しい。悲しい。
アオイさんだけずっと悲しいだけじゃん!!
当時小学生だった僕達が、なぜそんな悲しい思いをしなければいけなかったのでしょうか?
この40年、人生を進めてきた僕ですが、未だにしばしばアオイさんを思い出し胸がきゅっと痛くなります。
それだけ強烈に感情を揺さぶられました。
まだ、思春期に入るかどうかの小学6年生男児に、少年時代の強制終了イベントはキツかった・・・・です。
なぜ、こんなに悲しいのか・・・?をちょっと考えてみた。
今回、ウイングマンのドラマ化を機に全巻を読み直しました。
しかしそれまでの40年間、好きな漫画なのに一切読むことはなかったのです。
今での強烈な悲しみと痛みを覚えているからです。
なぜウイングマンは、僕達にここまで強烈な悲しさを残したのか?
ちょっと振り返りたくはないのですが、いまやらないと永遠に機会は失われそうなので書き連ねてみます。
1.アオイさんが泣いていない
最後に健太を見つめるアオイさん。
大切そうに健太のカバンを両手でかかえています。
確認してみたところ、ジャンプ掲載時には無かったコマです。
ウイングマンは夢と希望の物語じゃなかったのか?
こんな悲しい表情をする女性を、僕はいままで見たことがありません。
この電柱の下で健太とアオイさんの物語は始まりました。
そして、同じ場所で、ウイングマンの物語が閉じようとしています・・。
しかしアオイさんは、一切涙を流していないのです。
悲しいのに涙を流していない・・・?
自分のためには、涙を流さないアオイさん。
少年漫画なのに?
身がちぎれるほどに悲しいはずなのに・・・?
当時読んでいた漫画では、ケンシロウやキン肉マン、男塾のごつい面々ですら頻繁に泣いていました。
涙により、感情が消化でき悲しみに納得できたのです。
しかしこのアオイさんのこの表情・・・
当時の僕たち少年でも、本能的に察したのでしょう。
「これは本当に悲しいやつだ・・・」
と。
既に何日も何日も泣きはらして別れを覚悟した顔です。
もう大丈夫だから、「あらすじ」どおり物語が再開するために(後述)、ちょっと顔を見がてら3次元に来ただけ・・・・。
今なら、アオイさんの気持ちも分かります。
健太と美紅ちゃんのために身を引いた。
自分がポドリムス人だから。
健太のアオイに対する感情は、今だけの一時的なものだから(健太はまだ中学3年生だし、アオイのお色気と恋愛感情を勘違いしていた感もあるし)。
二人は将来上手くいかず悲しい結末になるのは分かっているから。
そして、断ち切るために、ポドリムスに帰る自分のことを覚えていて欲しくない、という悲壮な決意!
しかし、アオイさんだって当時17歳とか18歳。
めちゃくちゃ子供じゃん!!
少年の成長を見守るお母さんじゃないんだけど!!!!
しかしこのアオイさんの切なさや悲壮な気持ちは、桂正和先生の気持ちとも一致している模様です。
2.アオイさんの本心が悲しい・・・・
以下、ポドリムスに戻る際のアオイさんの言葉です。
「わたしの中には いつでも ケン坊がいるんだもの・・・」
「わたしの命は ウイングマンのすべてなんだから・・・・・・」
健太は、ドリムノートに書かれたウイングマンのすべての(=健太の大切な夢のすべて)を削除し、アオイさんの命を復活させました。
だから、アオイさんの命はウイングマンのすべて=健太の夢のすべて=健太といつでも一緒にいる
という理屈。
そ、そんな理屈な理由はないでしょう。
だって、健太はウイングマンとアオイさんのことを忘れ去っているのですから。
愛する人が、自分のことをすべて忘れているなんて、悲しすぎます。
万が一、健太が40年後の今、記憶を取り戻したとしたら・・・
・・・・・・・地獄ですよ!
そして、アオイさん。
たしかにドリムノートのウイングマンの記述をすべて削除し、アオイさん復活を書きましたけど。。
それがイコールウイングマンのすべてがアオイさんの中にある・・・・は単なる想いなだけ。
ただ、アオイさんは健太といつでも一緒にいると思い込みたいだけ・・。
そして、アオイさんがポドリムスに帰るために、地面から離れた瞬間の言葉・・・
「ケン坊といっしょにいた時間・・・」
「楽しかったよ」
「本当に楽しかった」
これに突きます・・・。
「楽しかったよ」
「美紅ちゃんと仲良くね!バイバイ!」
とかなら分かります。
分かりやすいです。少年漫画的に。
【2024/09/16 追記】
アオイさんのこのセリフ部分を、ジャンプ掲載時点のものと見比べてみると・・・・
だいぶ、ニュアンスが違う・・・・。
僕の記憶は、この少年ジャンプ版だったか!!
「あらすじでは後で、美紅ちゃんがひろって」
「ケン坊にとどけてって・・・・・・なるのよね−−−−−」
「よっ 色男・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
コミック修正版では、美紅ちゃんのことは一切書かれていません。
改めてみると、こちらのセリフの方が悲しいです。
なにより、少年ジャンプ版はアオイさんの表情が分からない・・・・。
逆に悲しい・・・。
あれ?
よく見るとこのシーン、コミック版では全部描き直しいるのでは・・・?
電柱も書き方も違いますしね。
あ!1話の電柱とコミック版の電柱で、足掛け?の位置が違いますよ!
少年ジャンプ版の最終回と、1話の電柱の足掛けは根本には付いていません。
でも、コミック版の最終回では、電柱の下部にも足掛けがあります。
これは、一体・・・・・?
ドリムノートというか、アオイさんとDr.ラーク(アオイさんのお父さん)のディメンションパワーによって、過去に戻ったと思っていたのですが、
もしかしたら、違う世界線なのかもしれません。
ただ過去に戻りウイングマンが(永遠に)存在しなくなった世界になったのではく、ウイングマンが存在していた(失った)世界線も存在するのだ、と。
原作と違い、電柱の根本から足掛けがあるのは・・・・・
空を飛べなくなった健太でも、電柱によじ登りアオイさんを取り戻す可能性はあったのでは?
上は、原作最終回のラスト2ページ目です。
実質、物語の最終シーンです。
ここ注目なのですが。
アオイさんの足はまだ、3次元に出たままです。
健太も走っていますが、まだすぐ近くにいます。
ここで、電柱の下部に足掛けがあったなら・・・?
そうなんです。
健太が後ろを少しでも振り返り、アオイさんに気づけば、、、
電柱を登ることができ、アオイさんを取り戻せます。
1話と少し違いますが、電柱でアオイさんと出会うことが出来るのです。。
この足掛けは、アオイさんのディメンションパワーで付けたのでしょう。
なのでアオイさんと健太はこの後、再開しているはずです。
もし、ウイングマンの物語があと数ページ続いていれば、真相が分かったでしょう。
しかし、今回ウイングマンを読み直して気付いたのですが、ライエル最終戦前のアオイさんのセリフ・・・。
これは、美紅ちゃんではなく、頑なにアオイさんを選ぼうとしている健太に対しての決意です。
どんな結末であれ健太達にウイングマン含めた、一切の記憶を消すフラグだったのでしょう。
アオイさんが身を引き、美紅ちゃんと健太を結ばせるために。
アオイさん泣きそうじゃん!!!!
健太の思いが本物だから、アオイさんと過ごした全部の記憶消去エンドを選ぶしかなかった・・・。
健太のせいにするしかなかった。
「あらすじでは後で、美紅ちゃんがひろって」
「ケン坊にとどけてって・・・・・・なるのよね−−−−−」
↑アオイさんが健太のカバンを電柱の下に置かなければ、「あらすじ」どおりにならないじゃないか!
「なるのよね------」って、まだこの瞬間は、迷っているじゃん!!
美紅ちゃんと仲良くならなければ、アオイさんは美紅ちゃんに遠慮しなくても良くなる。
身を引かなくても、もう一度、健太との物語を再開できる・・・のに。
「よっ 色男・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
↑ウイングマン過去一で「・・・・」の数が多いです。
この言葉の後の沈黙で、完全に踏ん切りを付けるアオイさん。
そして続きの言葉は、
「さようなら ケン坊!あなたは きっと正義の味方になれるよ♡」
「ホントに・・・」
「サヨウナラ・・・・・・・・・」
と、「さようなら 本当にサヨウナラ」と1ページに2度も「サヨウナラ」が続きます。
実質このページがウイングマンの物語として、最後のページです。
同じ場所からアオイさんがポドリムスからやってきて、そして帰っていきました。
ウイングマンが失われ実現できない世界になってしまいましたが、アオイさんは想います。
「あなたは、きっと正義の味方になれるよ♡」
と。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
物語終盤では、僕たちは美紅ちゃんよりアオイさんに恋していました。
どう読んでも、考えても美紅ちゃんのために、大切な大切な大切なウイングマンの夢も、アオイさんの想いも犠牲にして物語が終わっています。
【2024/09/16 追記 終わり】
しかし・・・・(コミック修正版では)、アオイさんの本心にセリフが書き換わっていました。
「楽しかったよ」
「本当に楽しかった」
・・・・・。
これ、アオイさん泣いてんじゃん!!!!!
今後の人生後悔しか残らない別れ方じゃん!!!!!!!
ずーっと、苦しむよ。
少なくとも40年は苦しむ。
アオイさんは現実で苦しむ。
僕達も同じく現実で苦しんだ。
そして、健太にとっては、ウイングマンはただの少年時代に通り過ぎた淡い夢だったのか・・・・。
しかし希望は残されていた。それは40年が経った今でも・・・!
夢の物語だと思ったウイングマン。
その夢自体が失われ、成長した日々も巻き戻された世界。
一方がすべての時間と夢と記憶を持ち続け・・・
一方はすべての時間と夢と記憶を失い・・・
あまりにも悲しい結末と世界。
少年漫画史上、No1の悲しすぎる結末。
良くマシリトが許しましたよね。マシリトが考えたのでしょうか?
このウイングマン最後のページでは、美紅ちゃん以外は、ほぼモブのキャラしか登場していないです。
ウイングガールズも、アオイさんも、キータクラーのヒーローコスプレも登場していないです。
今までのキャラ総登場で最後のコマを締める!
ではないのです。
その替わり、幼馴染のタラコ唇メガネや、「よしでんなー」のメガネ、優等生といった超モブキャラしかでてこないです。
松岡先生なんて一番後ろに追いやられています。
これは、健太は今後、現実の世界で美紅ちゃんや友達と楽しく平凡に生きていく、、を示唆しています。
セイギマンの面々や、布沢さん達とも関わらないのでしょう。
ヒーロものをあまり得意としていない美紅ちゃんに合わせ、「正義の味方ごっこ」も近い内に、卒業してしまうのでしょう。
美紅ちゃんと相思相愛になり、美紅ちゃんの肩に手をかける健太。
いままでは手も繋ぐことができなかったのに。
そして祝福の紙テープとともに、手作りウイングマンの頭部メットを、たらこ唇メガネが取りさります。
「ま あれだな 正義の味方のマネすんのも潮時だな」と。
このセリフは、ウイングマン1話にもでてきます。
1話で言って、最終話でも言う。
桂正和先生も、自分自身の少年時代を終わらせようとするための決断だったのでしょうか・・。
徹底的にウイングマンを否定するような描写です。
しかし、希望はありました。
40年前から変わらず、大きく明言されています。
最後のページの左下。
「そして健太が」
「”正義の味方”であるかぎり」
「大きくはばたく日がいつか また・・・」
「きっと」
確かに書いてあった!
しかし、当時はジャンプ良くあった「健太とウイングマンの夢はこれからも続く・・・!」的な、薄っぺらな表現としか思っていませんでした。
そして、アオイさんの別れの言葉は、少年ジャンプ掲載時とコミック時点で、一部変わっていました。
↑こちら、少年ジャンプ掲載時点のアオイさんの言葉です。
この後に「サヨウナラ・・・・・・」と続きます。
で、コミック版(電子書籍版)で変更されたセリフ。
「じゃあね」
「ケン坊・・・・・・」
に変更されています。
「ホントに・・・・・・サヨウナラ・・・・・・」
が、
「じゃあね ケン坊・・・・・・サヨウナラ・・・・・・」
になりました。
「じゃあね」は「またね」のニュアンスを含みます(個人調べ)。
さらに、作者である桂正和先生のこのお言葉!!
「最終的にもう一度『ウイングマン』を描いてみたいなと思っています。あるいは『電影少女』」と話した。」
「前に連載したものの続きを描こうと思っています。それを現代版にアレンジしてというか。リブートというより続編になると思います。僕の気持ちとしては、そのほうが面白いと思う。なぜかというと、(広野)健太は全てを忘れたわけですから、全てを覚えているアオイが現れた時に何かドラマが生まれる」
引用:桂正和:「もう一度『ウイングマン』を描いてみたい」 続編の構想明かす
MANTANWEB https://mantan-web.jp/article/20220426dog00m200031000c.html
ぐおおおおおおおお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!??
ぼ、僕たちは信じていいのでしょうか?
桂正和先生の連載デビュー作:ウイングマン。
そして、最後の物語もウイングマン。
これは・・・・ぜひ実現していただきたいです!!
ウイングマン以外の桂正和先生の漫画は、だいたい皆、幸せになっているじゃないですか!
なんで、アオイさんだけこんなに悲しいのか・・・・。
悲しいままなのか・・・。
僕らは40年願っていました。もはや祈りに近い気持ちで。
健太が”正義の味方”あり続けてくれることを。
そして、またウイングマンのまぶしい翼で大きくはばたく日が来ることを。
アオイさんの悲しみが終わることを。
ウイングマン最終回「正義の味方」の感想まとめ!
桂正和先生のジャンプデビュー作、ウイングマン最終回の感想でした!
ウイングマンは2024年10月22日からドラマが放送予定で、とっても待ち遠しいです!
今年、来年はウイングマンイヤーになることを期待します!
劇場版アニメもお願いします!東映様!!
そして、桂正和先生!!
ウイングマンの続編を本当にお願いします!
アオイさんと健太が結ばれてほしい。
まぶしい翼をくれたのはアオイさんだから。
健太がアオイさんだけのヒーローだから。
本物の「正義の味方」になる理由は、最初から最後までアオイさんを助けるためだったのだから・・・。
そして、健太にウイングマンは夢戦士であることを思い出させてほしいです。
あの夢の続きをまた・・・
↓ウイングマン・桃子ちゃん(ピンク)の魅力のエロカワイイ魅力に迫ります。