●ヒストリエ9巻のちょっとだけ感想とまとめです！
●2都市攻略戦に痛い敗北を喫したマケドニア王国！
●しかしエウメネスはエウリュディケとラブラブいちゃいちゃ状態！？
●なにか、良くないことが起こるかもよ〜？と心配。
●そして、なんとカロンと久しぶりの再会！？
●日本の誇る超々歴史大作「ヒストリエ9巻」色々な意味で目が離せません！！
ヒストリエ8巻のちょっとだけおさらい
- マケドニア王フィリッポス率いるマケドニア軍は、ペリントスとビザンティオンの二つの都市の攻略を開始しました。
- この遠征に従軍する、正式書記官となったエウメネス。
- しかし、ビザンティオンの強固な防御力に、手こずるマケドニア軍！
- そこに、名将フォーキオン率いるアテネ艦隊もやってきて、マケドニア海軍はボコボコです！！
- その後もマケドニア軍は、さんざんな目にあいフィリッポスが涙ぐみます・・・。
- なんとかマケドニアに帰還できたマケドニア軍。
- エウメネスは、エウリュディケとラブラブ・いちゃいちゃ状態！！
ヒストリエ8巻の見どころは、
1冊まるごと古代ギリシア戦争！
攻城戦、
艦隊戦、
陸戦、
の全部入りです！
3つもの戦いを1冊の中に書いているのに、話は薄くならず全編が重厚で、超迫力です。
さすが日本の誇る超超歴史大作です！
ヒストリエ！めちゃくちゃ面白いですよ。ヒストリエ！
ヒストリエ9巻のちょっとだけあらすじ（再会カロン！え！？カロン！？久しぶり！）
ヒストリエ9巻は、2015年5月22日に発売されました。
2都市攻略戦に痛い敗北を喫したマケドニア王国！
つらすぎて涙ぐむ、フィリッポス王・・・！
なんとか、マケドニアに帰還するマケドニア軍。
そんな大変な中、エウメネスはエウリュディケとラブラブいちゃいちゃ状態！？
マケドニア式・将棋の効果はここにも出ていた・・・！？
凄すぎます！マケドニア式・将棋！！
とにかく、アテネ攻略には英雄カレスはともかく、めちゃくちゃ強敵なフォーキオン将軍をどうにかしたい、フィリッポス王！
元老アンティパトロスは、エウメネスに「どうにかせい！」と工作活動を命じる！
早く終わったら、エウメネス希望のアテネ市の観光をしても良い、とのこと。
めちゃくちゃ敵地だぞ！エウメネス！
さて、ボアの村 vs ティオス戦で分かるとおり、工作活動も得意なエウメネス！
相手は、アテネ随一の弁論家かつ政治家のフォーキオン！
いつものように、エウメネスの斬新な作戦と機転や話術で、フォーキオンはうまく丸め込めるのか！？
もしくは、意外と暗殺でもするのか！？
そしてなんと、懐かしいカロンに再会します！
え！？カロン！？久しぶり！（笑）
そして、対アテネ戦の行方は・・・！？
対アテネ戦が白熱していく「ヒストリエ9巻」！めちゃくちゃ面白いのです！ぜひいかがでしょうか？
ヒストリエ9巻のちょっとだけ読みどころと感想（まるで父と子！カロンが幸せそう！）
ネタバレにならないように、読みどころと感想を書きます。
前巻でキツイ敗北を喫したマケドニア軍です。
さすが、アテネ！強すぎます！！
敵将フォーキオンの戦いっぷりが無双すぎるのですよ！
本当に一方的！圧倒的！
なので、マケドニアとしてはフォーキオンをどうにかしたいのです。
次のマケドニアとアテネの戦いは、いよいよ直接対決になります。
しかも陸上戦で！！
英雄カレスは、どうでも良いですが（笑）
フォーキオンには、その戦いにはご遠慮願いたい！！
フィリップス王、たっての願いです！！
フォーキオンが来たら負けそうですもの！
来なけりゃ、多分、さくっと勝てる！！
陸軍国家マケドニアですからね！
なので、フォーキオンに対する工作（説得？暗殺？）に、エウメネスが選ばれました。
・マケドニア人ではない
・知性と教養がある
・戦場経験もある
・的確な判断力がある
・そして、胆力
というのが理由です。
確かに、エウメネスしかいませんね（笑）。
そして、アテネ市に潜入したエウメネスとフォーキオンとの交渉ですが、
さすがフォーキオン！
あのエウメネスでもかなり手こずります！！
というか、全く駄目！
老獪なフォーキオンに、ほぼ空回りさせられています！
そこで、匿名でエウメネスに手助けしくれる者が現れます。
そ、それが、なんと・・・・・・・・・・・・・・・・・！！！！！！
カロンです！！！！
久しぶりすぎです。カロン！
カロンは、エウメネスが奴隷としてカルディア市を離れて、2~3年後に、自分自身も奴隷から解放されています。
今はアテネ市民（在留外国人）として、邸宅は隣接の港町・ピレウスにあります。
カロンはずっとエウメネスのことを気にしていました。
いつか会えることを信じて・・・・。
必ず会えるように、エウメネスの憧れの地・アテネに住んでいました。
必ず会わなくてはいけないと思っていたからです。
なので、再開したとき、エウメネスの方から、「カロン」と呼んでくれたことは嬉しかったと思いますね^^
奴隷から解放されての10年、失敗や後悔は数しれずとカロンはエウメネスに言いました。
でも、多くの守るべきものができたと。
つまり、失敗や後悔は断ち切っていると！
そして、カロンに最後に残った後悔。
断ち切れなかった後悔・・・・。
現在のカロンが命をかけて愛する故郷の町、アテネとピレウス。
それを仇なそうとしているエウメネス！
多くの守るべきものがあるカロンが住む町に、マケドニアが侵攻してくる！！
愛する妻も殺されるかもしれない・・・！！
カロンからしたら、とても許せることではありません。
エウメネスは、自分の住んでいる町を滅ぼそうとしているスパイですよ？
アテネ市がマケドニアに敗北したら、またカロンは奴隷になる可能性も高いですよ！
でもカロンはエウメネスを許します（というフリをします。最初から許しています。と言うか許すもなにもありません！）
カロンは「昔の縁により目をつぶる」と言うのです。
この昔の縁は、もちろんカロンとエウメネスがカルディア市で過ごした日々のことではありません。
実はカロンの最大の後悔のことを指しています。
今回の件でカロンはやっとやっと、自分自身の最大の後悔を断ち切ることができたのです。
しかしカロンは、エウメネスに真実を話しません。
それなのに、エウメネスに対して最大の罪を犯した自分自身を滅ぼしても良い！それは自由ぞ！わが息子よ！！
と心のなかで叫びます。
カロンの後悔は断ち切れました！
そして、カロンは覚悟も決めます。
カロンが奴隷となったエウメネスに伝えた言葉。
「再び自由な身になれるだろう。おまえならそれができる！才能がある！」
その言葉どおり、エウメネスは再び自由を手に入れました！
エウメネスにより、カロンの後悔は断ち切れたのです。
そして、自由を得たエウメネスに対し、カロンは強く願います。
エウメネスには復讐なんかではなく、自由のまま、地平線の先へ駆けていってほしい・・・
愛する人といつか、地平線の先へ駆けていってほしい・・・！
エウメネスの幼少期に多くの時間を共に過ごしたカロン。
カロンもまたエウメネスを愛していたのでしょう。今も。
カロンとエウメネスは、アテネ市を一望できる丘でぶどう酒を楽しみながら歓談します。
それは、それはカロンの幸せそうな顔。
まるで父と子が初めてお酒を酌み交わし、息子が幸せであることに心から喜んでいるような顔です。
そして、二人にすばらしい夕日がアテネ市を真っ赤に染めながら見守ってくれます・・・・。
カロンはこの瞬間、人生での最高幸せを手にしたのです。
過去、奴隷船に積まれたエウメネスとの別れで、カロンは身悶えしながら号泣していました。
今回、エウメネスの旅路を見送るカロンの顔は、実に実に、みごとに晴れやかでした。
人ってこんなに晴れやかな顔ができるんですね！
カロンもまた後悔を断ち切ることができました・・・・！
カロンの脳裏に焼き付く、カルディア市のヒエロニュモス邸から旅立つ際のエウメネスの顔。
もう泣きはらした顔ではなく、未来に向けて希望に満ちた顔になりました。
ヒストリエは悶絶しながらも後悔を断ち切るため、命をかけて人生に立ち向かう物語です！
カロンに再会できた良かったです！！
そして、身悶えるほどの後悔が断ち切れたカロンのすがすがしい表情！！
とても心が洗われました！
そんなカロンが気になるかたは、ヒストリエ9巻を読んでからのお楽しみで！！
ヒストリエ9巻のちょっとだけ感想！のまとめ（再会カロン！え！？カロン！？久しぶり！）
ヒストリエ9巻は、2015年5月22日に発売されました。
来たるべき対アテネ戦に向けて、敵将フォーキオンの工作活動を命じられるエウメネス。
老獪・名将フォーキオンに手こずるエウメネス。
な、なんと幼少期多くの時間を共に過ごしたカロンが助け舟を出してくれました！！
久しぶりカロン！
エウメネスと再会することにより、カロンは最大の後悔断ち切ることができました。
彼の顔は実に実に、晴れやかで幸せそうでした・・・！
凄まじいほどに感動するカロンとの再会！「ヒストリエ9巻」え！？カロン！？久しぶり！をぜひ堪能しましょう！
ヒストリエ9巻もとてつもなく素晴らしかったです！
最初から良い人すぎるカロンに再会できたのが最高でした！
そして、カロンが真に幸せになって心から嬉しい！！！
そんなカロンに会えるヒストリエ！！めちゃくちゃ面白いですよ！
